反射活動の同期について

ロバート・C・フルフォード博士の卓見

Dr Robert C Fulford

(1905年生~1997年没 享年93歳)

 

 フルフォード博士はこのHP上でもご紹介しているパーカッション・ハンマーを治療補助器として使った初めてのD.O(ドクター オブ オステオパシー)です。この機器は事実上、彼の発明と言ってもよく、別名「フルフォードハンマ-」と呼ぶこともあります。このことからも、博士は従来のオステオパシーのドグマにとらわれることのない自由な発想と優れた感性の持ち主であったことが分かります。

 

 博士の功績は様々あるものの、際立っているものに直腸反射から起きる頭頚部リンパ流の促進を発見したことではないかと思うのです。

 この発見を応用することによって博士は、再発を繰り返す難治性の中耳炎を見事に完治させ、半永久的に再発させないという奇跡的な成果を挙げました。小児科分野では実に画期的なことなのですが、現在、少なくとも日本では正当に評価されていないのは実に残念なことです。

 

 さておき、中耳内のリンパ流停滞によって起きる中耳炎を通常では思いもつかない直腸反射に原因を求め完治させたのですが、このことは頭蓋-仙骨療法を絵空事ではなく、現実に機能する治癒システムだと証明してみせています。

 

 つまり、直腸反射の不全は仙尾骨の拘束から起きるものであり、それがそのまま頭部のリンパ流に影響を与える、としているわけですが、このことはとりもなおさず、仙尾骨と頭部の連動(連携)を治療的に証明しているのです。

 

 その他、全身のリズミックな活動、つまり反射活動の同期を妨げているものとして、限局部位の組織拘束エネルギーブロックという概念を用い、パーカッションハンマーによって解放する手法を編み出した功績は、施術者の疲弊を防止するという意味においても、今後も手技療法界に多大な影響を与え続けていくことでしょう。