推薦図書

(定価は変わっている可能性がありますのでご了承ください)

 

 「経絡と指圧」(増永静人著 医道の日本社刊)

 定価4410円(1997年版)

 

この本は指圧界の巨星、故増永静人師が多年に渡って発表してきた論文集です(初版は1982年)

私の施術家人生を決定付けたと本と言っても良いかもしれません。

 

この本を手にしたのは今から16年ほど前。

施術に行き詰まり、もう辞めようか・・辞めまいか・・と悩んでいたとき、偶然にも本屋でこの本を手に取りました。

 

小さな文字でビッシリと書きこまれた文章は読み手を選ぶかのように難解でした。

それでも、どこか惹かれます。立ち読みなんかで理解できるような本ではないにも関わらず・・・

 

定価を見ると4200円(当時)。その月はお金を使い過ぎて、財布には5千円しか入っていませんでした。今この本でお金を使ってしまいますと、一週間を800円で過ごさねばなりません。

 

一旦は諦め、書棚から離れたのですが、どうしても気になって、引き返し(え~い!ままよ!)とこの本を持ってレジへまっしぐら。

どうしてそういう行動を採ったのか今もってよく分からないのですが、まあ、一種の運命だったのでしょう。

 

当時の私の認識では「経絡は不勉強者の最後の隠れ蓑」という認識くらいしかありませんでした。

西洋医学的にはなんら証明されているものではありませんしね。

勉強嫌いが理屈をつけるときに人を煙に巻くには便利なものだな、と。

 

しかし、この本を読んで、一変しましたね。経絡どころか、人生観が変わるほどの衝撃でした。

なんと奥の深い世界だ・・・まったくもって認識不足だった・・

 

あれから約16年。取り憑かれたように経絡反応とは何か?をテーマに生きてきたようなものかも知れません。

 

今にしてようやく分かります。また確信を持って言えます。

経絡反応というものがあるということを。

そして施術者は施術中にそれを感じることができるということを。

 

まあ、いずれにせよ、後世に残る名著となることは間違いありません。

 

しかし、いくら名著とはいえ、初学者には難解過ぎるかもしれません。 買っても「積ん読」じゃしょうがないですものね。

 

そこで、お薦めするのが下記の本です。

 

「生命のひびき-スジとツボの健康法」

(増永静人著 潮文社刊) 定価714円or1260円

 

定価に二種類あるのは普通版と新書判があるからのようです。

私のは普通版です。

この本は増永師が一般人向けに書き下ろした分かりやすい本です。 平易な「ですます体」で書かれていて、とっつきやすいもの。

 

しかし、内容は決して浅いものではありません。

玄人が何度読んでも新しいことを発見できるくらい増永師の業績が凝縮されている深い内容です。

 

そういう意味では入門編でもないのですが、一般人を意識しただけあって、非常に読みやすい。

長く、座右の書としておいておけるのではないかと思いますよ。

 

金額的にも手頃ですので、お薦めするところです。

 

 

 

「癒す心、治る力」

(アンドルー・ワイル著 角川文庫ソフィア) 定価840円

 

これはもう古典と言って良いのではないでしょうか。

自然療法界に与えた影響は計り知れません。

どんな施術家でも有形、無形問わず、恩恵を得ていることでしょう。

 

日本では1995年に翻訳出版されました。

上野圭一氏の読みやすく、かつ格調高い翻訳によって、日本でもベストセラーになったわけです。

私はハードカバーの初版本を持っていたのですが、引越し等のドサクサでなくしてしまい、スタッフが古本屋で新たに買い求めてくれました。

 

もちろん、みなさんは古本屋で探す必要はありません。

ハードカバーではありませんが、文庫化されて、上記の価格で手に入れることができます。

 

施術家にとって、どの章も興味深く、得るものは大きいと思いますが、特に一章を割いてある老オステオパシー医について詳述してあるのが特筆すべき記述でしょう。

 

その人こそロバート・C・フルフォード博士です。

 

この一章によって、オステオパシーという療法とともに彼の名は世界的に有名になりました。

 

私自身、現在も影響を受け続けているフルフォード博士のことを初めて知ったのはこの本によってです。

 

私のように影響を受けた施術家は数えきれないんじゃないでしょうか。

 

増永師と相前後してフルフォード博士を知ったのは、天啓のようなものだったのかも知れません。

 

特に影響を受けたものに頭蓋(脳)のリズミックな微細運動が挙げられます。

 

脳髄に直接つながる経絡として、脾経、胆経、三焦経、膀胱経など重要経絡が頭部を走行し、頭部押圧の重要性は増永師の著作を通して知ってはいたものの、それとはまた違う観点から頭蓋の重要性を知ったのは実にラッキーでしたね。

施術方法が変わりましたから。

 

それになんといっても、組織拘束、エネルギーブロックの概念には影響を受けました。

経絡上の「虚のコリ」や「トリガーポイント」を理解する上で、この概念ほど手助けになったものはありません。

 

トリガーポイントを含むもう少し広い概念なのですが、これはあらゆる問題を説明できる優れものなのです。

 

それと「三関節原理」(足関節と膝関節と股関節の関係性から腰部へ影響する)

この原理を知らなかったら、足の施術は実に空虚なものになるでしょうし、中殿筋が腰痛の原因第一位だと聞いてもピンとこなかったでしょう。

また腹部の施術がなぜ、腰痛に効くのかもすんなり理解することができたわけです。

 

増永師にしてもフルフォード博士にしても、自分が勉強すればするほど、経験を重ねれば重ねるほど、その意味が分かってくる・・・なるほど~そういうことか!と思うのですね。

 

こういう人達の著作こそ本物中の本物です。

比較的、早い時期にこういう治療家の存在を知り得て幸運でした。

 

「いのちの輝き」

~フルフォード博士が語る自然治癒力~

(ロバート・C・フルフォード著 翔泳社刊) 定価1575円  

 

フルフォード博士自ら語った唯一の一般向け啓蒙書。

「癒す心、治る力」と同じ上野圭一氏の翻訳。

こういう類の本はすべて上野氏に訳してもらいたいものです。

ホントに読みやすく、格調が高い。

 

手技の専門書の中には(オマイ、もうすこし日本語勉強してから訳せよ!)とツッコミを入れたくなるような本がゴマンとありますから。

 

さて、ご本人が語っているわけですから、読まない手はないでしょう。

フルフォード博士の人柄が非常に身近に感じられます。

 

啓発されることは保証しますし、現役の施術家ならインスパイアされないはずはありません。

 

フルフォード博士は治療家としては非常に長命で、90歳を超えて尚、施術が出来たと言われております。

(死の三日前まで)

寿命は天命とは言え、そのような方が語る健康論には説得力がありますよね。

 

機会があれば是非、ご一読を。

 

ここでは4冊をご紹介しました。

私は今でこそ年齢的なもので本を読むことが少なくなりましたが、若い頃は本の虫みたいな活字中毒でした。

 

当然、仕事に関わる本もどれくらい読んだか分かりません。

 

しかし、結局、強烈に自分の中に残り、現在進行形で影響を与え続けているものは決して多くはないのです。

 

凡百の著作を読むなら、今ここに挙げた4冊をじっくり読むことをお薦めします。

 

また、リフレパシー整体の骨格がどのようなものなのかも同時に知ることができるでしょう。

 

なぜなら、これらの著作との出会いがなければ、リフレパシー整体はなかったのですから


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