さていよいよ最後のステップになりました。
腰部~下肢の症状に対応する技法を学びます。
約8割の方が一生のうち一度は腰や下肢の痛みを経験すると言われており、そのニーズは一番高いかも知れません。
まず腰から考えてみましょう。
「腰痛」ですね。まあ、これ以上普遍的な症状もないでしょう。
もしかすると、これを読んでいる読者自身もこの症状に苦しめられたことがあるかもしれません。
この腰痛に特化した施術院を開いている施術家もいるくらいですから、需要の多さが分かるでしょうし、また、保険の効く病院や接骨院ではなかなか治らないケースがあるということの傍証でもありますね。
何故、医療機関などで、てこずる腰痛があるのかというと、これも原因と症状が一致しない独特の病態だからなのです。
腰が痛いのですから、腰に問題があると思うでしょう。
ましてやレントゲンなどで腰椎の変形などが確認されれば「これが原因だ!」と当然確定されてしまいますよね。
そこに落とし穴があります。
過去から現在に至るまで名人と呼ばれた施術家達は、それを知っていたわけです。
偶然知ったのか、師匠から教わって知ったのか、或いは自分で研究の末、知ったのかは分かりませんが、とにかく、腰痛の原因は腰にあることは非常に少ないということを知っているのです。
じゃどこにあるのか?
これこそ企業秘密で、そう簡単には教えないものですよ。
だってそれを知れば、ライバルを増やすだけじゃないですか。
基本的に施術家というのは職人ですからね。本気の弟子以外に教えるものじゃありません。
私だっていくらお金を貰ったって本気じゃない人に教える気になりませんもの。
都合の良いところだけ取り入れて、ちゃっかり自説にしてしまう人ってこの業界多いですから。
まあ、それはともかくとして、腰の痛みの原因のナンバーワンは殿部にあります。
そう!お尻です。お尻の筋肉から腰に痛みを送っているわけ。
特に中殿筋といわれる筋肉に問題があることが多い。
腰痛の原因ナンバーツーは腸腰筋といって、お腹側からしかアプローチできない部位にあります。
このように痛い部分と原因の部位が違うのです。
こんなこと公開してもいいのか?という心配はしなくても大丈夫。これを知ったからと言って実際の施術は教えないと出来ませんから。 見よう見まねでやっても見当はずれの施術になるだけ。
中殿筋にしても、腸腰筋にしても、股関節支配の筋肉であることには変わりはなくて、腰痛の一つのキーワードは股関節なのですよ。
股関節は膝の問題からきたりします。
膝は足首の問題からきたりもします。
ですから、「腰痛」は足首、膝、股関節という連動したトラブルの中で現れてくる症状なのです。
それをてっとり早く改善するには、お尻の筋肉へのアプローチやお腹側からのアプローチが効率的なわけです。
じゃ、腰周りは全く関係ないのか、というとそうではありません。骨盤の位置を維持するのに非常に重要な役目を負っている腰方形筋とか、腰部の起立筋とか、無視できない筋群もあるわけですが、この腰周りだけを攻めて腰痛が改善するということはないですね。まあ、腰周りは補助的な役目でしかないのです。
むしろ腰周りというよりも下部肋骨周りの筋群が重要かもしれません。
次に「坐骨神経痛」
これも多いですよ。またこれは陰湿な痛みですしね。痺れが起き、長期化しますと自分の足を切断したくなるほど切ないものだと訴えます。
さて、原因はほとんど椎間板ヘルニアなどの腰椎にあると言われています。
実はこれも落とし穴。
確かに、その場合もあるのですが、むしろ少数派です。
原因は腰痛と同じく、お尻の筋肉にあることが圧倒的に多いのです。
「小殿筋」という筋肉ですが、先ほどの中殿筋よりは深いところに位置する筋肉です。これも股関節を動かす筋肉なのです。
小殿筋が原因であれば、さほど難儀することなく改善させることが出来ますが、もう一つの原因「梨状筋」という筋肉が膨大して坐骨神経を圧迫している場合はちょっと時間がかかります。
このケースは女性が多くて、男性の6倍ほどの確率になります。この事実は覚えておいたほうが良いでしょう。
いずれにしても「腰痛」「坐骨神経痛」という症候は的確な原因部位へのアプローチが中々なされないものです。
それが故に、こじらせてしまって、長い間苦しむケースが多いわけです。
まさに我々の出番ですね。
股関節痛
最近では「人工股関節置換術」などというロボット工学か!とツッコミを入れたくなるような手術もあったりして随分研究されている分野です。
つまり、研究費を投じても元が取れるという患者数の多さを暗示している術式ですね。
腰痛や膝痛はよく聞きますが、股関節痛はそれほど周りにいないような気もします。
しかし、実際は多いんですよ。
しかもこの部位は重症化しやすい。
一度悪くなると坂道を転がるようにして悪くなっていきます。
行き着くところが人工股関節ということになるわけで、こうなってしまうと、なんともお手伝いする部分が限られてしまいます。
とにかく人工物が入ると、治しづらくなりますね。
皆様もこれから施術家として経験するでしょう。
しかし、ほとんど場合、人工股関節を防ぐことができるのです、我々の施術で。多くの股関節痛で悩んでいる方々に知ってほしいですね。
私自身も幾つかの症例を持っていますが、いずれも手術が必要になるだろうといわれたケースでした。多少時間がかかりましたが医者がビックリするほど改善されて、随分感謝されたものです。
手技の可能性というのは驚くほど大きいのです。人工股関節など必要なくするほど強力に効く療法なのです。
(こんなこと書くと権力側から弾圧されてしまうかもしれませんが)
膝痛
膝痛は股関節痛よりも一般的ですね。
これも女性のほうが男性より罹りやすくほぼ5倍の数になります。
股関節と同じように人工関節も随分普及しました。
膝痛もまた我々が得意とする分野です。
人工膝関節置換術などという大手術をする前に是非来てほしい病態です。
膝の真ん中深部の痛み、内側の痛み、外側の痛み、膝裏の痛み・・・膝痛といっても、微妙に痛む部位が違うものです。
それによって原因も違ってきます。当然、重点施術部位も違うわけです。
そのようなきめ細かい対応をすることによって、ほとんどの症例で改善することができます。
膝痛に悩む方も腰痛に負けず多いわけですから、是非、この方法論を知って頂きたいものだと思うわけです。
その他、ふくらはぎがしょっちゅうツルとか、足の甲に痺れや痛みがあるとか、足裏が痛いとか・・・割と簡単に治すことが出来るのです。
その方法を知っているか知らないか・・・知った者勝ちですから、一刻も早く知るべきだと思いますね。
治せないような整体、慰安くらいにしかならないような整体などお金を出して習う価値などないと思います。
授業の進め方
授業の進め方はステップ2に準じます。
症状数そのものはステップ2よりも少ないのですが、全体の需要は腰から下の症状のほうが多いでしょう。
なにせ、腰痛、坐骨神経痛、膝痛がありますからね。
これの専門サロンとしても成り立つくらいです。
そういう意味で施術者としては、何がなんでも身に付けて置くべき方法論だと思います。
集客セミナー2
この講義もステップ2に準じて、最終日に時間を割いて行います。集客セミナー1は効果的なチラシの作り方と既存顧客の定期リピーター化についてでした。さて、今回のセミナー2では、カウンセリングそのものと、身体のアドバイスの仕方についてです。クライアントは何に一番興味があるか?これはもうハッキリしています。自分の身体についてですよ。
で、慰安と治療の最大の違いは、術前、術後のちゃんとしたカウセリングがあるか否か、です。
これをキチッとやると、それだけでリピート率は高くなりますし、後に掘り起こしが容易になっていくのです。
体系としてこれを教えているスクールはほとんどありません。