一口に頭痛と言っても、緊張性頭痛、片頭痛、群発頭痛と様々な種類があります。
従来、緊張性頭痛のみが手技適応とされ、むしろ、片頭痛や群発頭痛は手技の禁忌であるとさえ言われてきました。
しかし、これは間違いです。
片頭痛や群発頭痛の原因のほとんどは首の筋肉に問題があり、それの処理をすれば治るものなのです。
首のコリくらい街のマッサージハウスでほぐしているだろう?
なんでそういうところで治らない?
このような疑問を抱く方もいるかもしれません。
首の筋肉は非常に複雑で、この構造をしっかり把握していなければ、正しい処置ができません。闇雲に揉めば、言われているように悪化することさえあります。
また、肩、肩甲骨周りのコリから、間接的な首拘束が生じ、そこからさらに頭へ痛みを送る場合、もあります。
これらのことを総合的に勘案して、正しい手技の処方を瞬時に判断できる手技療法家は残念ながら多くはないのです。
他所様のことはどうでも良いですし、ケチをつける筋合いのものではありませんが、少なくともあるレベル以上の施術家にとって、片頭痛、群発頭痛は決して難しい処置ではありません。
また、血管拡張性の頭痛はまったく手技が不適応であると言われております。理由は手技によってさらに血管が拡張し、余計に神経を圧迫して症状を増悪させるからだ!というもの。
一見もっともらしいのですが、これも正しい処置によって問題なく緩和できます。
考えてみれば分かると思います、なぜ、頭部の血管だけが拡張するのか・・・?
そこの血管が拡張せざるを得ない理由、そう!つまり、首や肩、肩甲骨まわりの筋肉が凝り、収縮して血流を阻害しているのです。
その反動(防衛反応)として頭部の血管が拡張し、頭痛に至るわけですから、首、肩、肩甲骨周りの筋をよく緩め、この部位の血管を広げる処置をすれば、頭の血管を拡張させる必要がなくなり、愁訴が緩和するわけです。
また、妊娠中は流産を防ぐため、強い交感神経緊張状態となり、コリが加速されていきますので、頭痛を招くことが多いのです。妊婦さんに関しましてはマタニティ整体の中で頭痛を緩和していく処置を取ります。
マタニティ整体は妊婦さんにやさしく非常に安全な方法ですので、いらしてみてください。
このようにくも膜下出血など、重大な問題からくる頭痛でない限り、あらゆる種類の頭痛は対処できるものですし、解決できるのです。